はじめての不動産実務入門―金融マンが知っておきたい本当の常識



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不動産を見る目を養うための絶好の本だ

この本の前書きで著者は『不動産は、物件を実際に見ないと力がつかない側面がある』といっているが、この本の意義は、この前書きに言い尽くされていると思う。つまり、『物件を見る目』を養うには絶好の本だと思う。この本の初版は、平成5年であり、もっと早く、この本と出会っていたら、不動産をめぐる様々な相談に、もっと深いアドバイスができただろうと思う。僕はこの本に没頭してしまった。この本の圧巻は、第3章の『不動産の評価〜自らの相場観を養う』と第4章の『不動産の実査〜不動産を見る目を養う』の2つである。一読して、いままで何気なく見ていた街並みを見る目、が随分と変化したのである。特に第4章第1節で、著者は『土地所有者はなるべく効率的に使いたいという願望と、不動産についての行政側の規制や社会通念といった諸規範との間で、いろいろ綱引きされた結果、現在の不動産が存在しているケースが多いのだ。要するに、ただ漫然と存在しているのではなく、その在り方は一種の必然性を有している場合が多い』と指摘し、著者は『何故あの家は、あんな建て方をしたのだろうか。この道路、何故こんな形をしているのだろうか』と関心を持ってみろという。この指摘は、目からウロコであった。この本のサブタイトルは『金融マンが知っておきたい本当の常識』とあるが、不動産を購入しようと思っている人にも有用な本だと思う。



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