図解入門業界研究 不動産業界の動向とカラクリがよ~くわかる本 (How‐nual Business Guide Book)



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『不動産業界ってどうよ』という方はまず手に取ってみては

 本の冒頭に不動産業界の見取り図(関連図)がついており、本書を読み進めるにあたってのチャート(海図)になる。まずこれがいい。

 また、不動産業の中でいくつかに分かれる業態毎の解説も、歴史的経緯にも触れるだとか、つっこんだ分析・コメントが付されていたりとか、初心者にはそれなりに役に立つ情報が多かった。

 マイナス面をいくつか。基本データとして各業態毎に売上高(取扱高)が掲載されているが、リゾート業界や不動産賃貸仲介業にはそれがないなど、中途半端だ。この手の本は業界をよく知らない人が手に取ることが多いだろう。どんな会社があってどれくらい売り上げがあるのか知りたい、という欲求に応えきれていない。

 また、索引がついていること自体は評価できるが、少々見にくく、用語もリストアップから漏れているものが散見される。後で読み返す時、時間の関係で通読できずとりあえずピンポイントで関連情報がほしい時など、索引の重要性はいうまでもないが、その観点からは少々寂しい本作りとなっている。

 マイナス★1つは多少甘めだが、全体的にボリュームもあり(=情報量多い)、後述の改訂版の期待込みでこの評価とした。

 最後に。業界の基本構造は大きくは変わってないだろうから、発行から2年たった現在でも十分役に立つ本だと思うが、J-REITの拡大、都心部の地価反転といった動きもある一方、内容的に古い(2003年問題は心配されていたほど供給過多にはならなかった)ものもあるので、業界の最新動向をフォローした改訂版の発行を望みたい。



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